先週の振り返り५
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◆ 先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:27,801円(-113円)/
ドル円:133.33円/
NY株式:32,845.13㌦(+946㌦)
◆先週の日経平均株価は小幅下落となりました。7月に入り4週目までで約7.6%の大幅上昇となりましたが一旦反動売りが出た形です。
為替が一時1㌦=132円台と急速に円高・ドル安が進んだ ことにより、自動車や電気機器などの輸出関連銘柄は特に下落が大きくなりました。
⇒7月の米FOMC(金融政策を決める会議)では0.75%の利上げが決定されましたが、事前の 予想通りのため米国株
は上昇しました。ただ2会合連続の大幅利上げを受けても米長期金利が 低下した事で投資家は米国の景気後退を意識し始めています。金利動向には注視が必要です
【資金の流れ】
輸出関連株 ⇒ ハイテク株
米ドル ⇒ 円
注目トピック
◆消費者物価は経済の体温計!? …見方を覚えて投資に役立てる
食用油、パン
、電気代など色々なモノやサービスの値段が上がっています。物価全体がどの程度上がって いるかを把握するのに役立つのが消費者物価指数です。投資の判断にも使えるため見方を整理しましょう。
【経済の体温計(体温計)…】
物価を見る上で最も重要なのが消費者物価指数(CPI)です。経済が活発になるとモノが売れ価格が上がり、 逆に経済が落ち込めば価格は下がる為、物価の動きを示すCPIは経済の体温計(体温計)とも言われます。
CPIの種類 は大きく3つ。
すべての品目を対象にした総合指数、生鮮食品を除いたコアCPI、生鮮食品とエネルギーを 除いたコアコアCPIです。
6月の指数を見てみると総合指数は前年同月比2.4%上昇、コアCPIは2.2%上昇で 消費増税時以来7年ぶりの水準となっています。ただ経済全体が好調かと言うとそうではなくコアコアCPIは 1%しか上昇していません。エネルギーや食品など輸入に頼るものが大きく値上がりしている状況です。 一方で実質賃金は前年同月比で1.8%減っており、生活費が圧迫されている消費者の姿が見えてきます。
【CPIは投資にも役立つ…】
CPIは投資をする上でも、株価や円相場が大きく動く可能性があり重要なデータと言えますが、重要なのは 事前の予想に対して良かったか悪かったかです。
市場予想はネット証券のホームページなどでも簡単に調べ られるので、事前に把握しておくことで結果発表後の相場変動を予測し備えることが可能となります。
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︎⸝今週の話題⸜
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◆コロナ第7波
による働き手不足で経済活動に打撃
【解説】
コロナ新規感染者数の急速な拡大が続いています。この先8月上旬頃にはピークを迎えるとの見方が多いものの 一日あたりの感染者数は第6波ピーク時の4倍にあたる一日40万人程度まで増えることが予想されています。
【ポイント】
新規感染者もしくは濃厚接触者に認定された場合、自宅待機を迫られ会社に出社できなくなります。現在の推移が続けば8月上旬のピークにはその数1,000万人に達するとの試算もあり経済活動へも影響が危惧されます。
【今後の影響】
現在はリモートワークに切り替える事が出来る業種も少なくない為、労働力への影響は抑えられます。
それで も働き手不足による7-9月期の経済損失は7.9兆円にも上ると試算されており国内経済に逆風となりそうです